諸君よ、芸術方面に創造力を発揮してゆくということは、人生を真に豊かにしてゆく道である。人生には、様々な宝物が、「今」現在にも、過去にも、未来にも、様々に隠されているのである。それらの一つ一つを、真に芸術家的な視点をもって観じてゆけば、人生の場面場面が芸術的生命を光輝かせてゆくものなのである。

　一つ一つの生命の軌跡には、どのようなものでも、絶対的な意味と意義があるものなのである。しかし、それらを真に活かしきる「観」方が出来ないが故に、一見無駄なものにもマイナスなものにも観えるだけなのである。一つの事柄でも、十の観方も、百の観方も、幾千幾万の観方が出来るものなのである。この「観」そのものが、創造行為そのものであり、生命を与えてゆくことそのものである。

　「言霊」というものは、生命をもっているからこそ「霊」という言葉があてられているのである。作詞作曲された歌であっても、詩であっても、短歌であっても、俳句であっても、すべてのすべては、実人生に真なる生命を与えることによって、「霊」（魂）を創造してゆく行為であるともいえるのである。

　故に、諸君らは、大いなる悦びと神聖なる感動をもって、文化的生命を生み育ててゆけ。そして、自らが天人地一体となって創造した文化的生命をもって、国益に貢献し、地球益に貢献してゆけ。諸君らの心の内奥の文化的「告白」は、必ずやそれを必要としている方がおられるのである。数多くの魂の糧を、その中から得られる方がおられるのである。

　故に、あらゆる文明の恩恵のもとに、文化的創造を成してゆけ。無限無数の天の栄光を、ヒューマニズムの精神のもとに地上に顕現してゆけ。創造こそ、「自他一体」に活かす最高の愛の結晶、叡智の結晶たりうるのである。一つでも多くの作品を創造してゆけば、それだけ全人類が、物心共に豊かになってゆくのである。

　諸君よ、人間に与えられた創造の自由を通して、かけがえのない文化的生命の創造を成し、文化大国日本、文化大国地球に貢献してゆけ。繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の大道の中に、あらゆる生命を一大光明芸術として幸えてゆくことが、新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンスの潮流を創ってゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。