諸君よ、何事も持続してゆくということは大切である。不撓不屈の信念がなければ、天の御心は真に実現しないのである。

　何事も天の摂理を中心にして回転してゆくのが、大宇宙の摂理である。大宇宙の星々も、この地球の自然環境も、そして、人々の輪も、すべては大団円の内に回転してゆくものなのである。天の摂理に本来満ち欠けはない。常に円相であり、常に大調和である。満ち欠けがあるように観えるのは、移り変わりゆく現象である。

　「北辰其の所に居りて、衆星之に共う」という北辰とは、天の御心のことである。天上世界も、地上世界も、不変不動の北辰の下に回転し、移り変わってゆくものなのである。永遠普遍の理念のもとに回転し、移り変わってゆくものなのである。これを「理念の革命」という。

　理念の北辰の下に、すべてが三六〇度回転してゆくのが、本来の易姓革命である。そのままであっても、その中身が三六〇度、異質化し、革命してゆけば、大いなる心の革命が、無血革命として、名誉革命として、成就してゆくのである。故に、理念の北辰に念いを定めて、勇断の決意をもって異質化していっていただきたい。大いなる運命の開拓をしていっていただきたい。

　天の御心は、永遠普遍に不動である。国体の理念も、永遠普遍に不動である。人生の理念も、会社の理念も、大学の理念も、義塾の理念も、家庭の理念も、永遠普遍に不動である。かの論語の精神も、孟子の精神も、朱子の精神も、王陽明の精神も、吉田松陰の精神も、三島由紀夫の精神も、安岡正篤の精神も、真髄において一致し、その内奥は、永遠普遍の理念の大道そのものなのである。

　汲めども尽きぬ天の御心の光の泉が、大いなる光明となって、太陽の時代、太陽の国を創造してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。