諸君よ、生理学や医学の知識というものは大切である。医学の観点から、様々な養生法をよく学び、実践してゆけば、健康を増進してゆくことが出来るのである。
医学の知識に基づいて、人生を全うしてゆくことは、無学の者が、医学の知識を軽視して人生を送ることよりも、健康を全うしてゆきやすいということは、道理にかなっていることである。
光明思想で、「本来病なし」という思想をもって学びつづけることも、一つの確かな健康法ではあるけれども、同時に、医学の良識をもつということは大切であり、よき医者と相談するということも肝要なのである。
また、さらに、精神医学、心理学をよく学び、心と身体、精神と身体、魂と身体の関係をよく学び、心と体の両面を健康に保ち、人生を充実させてゆくことである。
健康な身体に健全な魂が宿るということは真理なので、健全な身体を保ちつづけ、健全な思考、良識、健全な思索を大切にしてゆけばよいのである。
医学者というものは、心の医学も大切にするべきである。魂の医学というものも大切にするべきである。イエス・キリストが病気を数多く治しているのも、そこに確かな法則があるからなのである。
人生の意義について共に探究してゆくのが、医学者の良識である。心身共に健康であるということは、魂において良識を磨いてゆくためにこそあるとも言えるのである。