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 「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization



「ローマ風ライフスタイルをもって模範としよう」


 塾生諸君に述べておきたい。哲学思想を極めてゆくということは大切である。日本国でいえば、福澤諭吉全集を原典で読み、安岡正篤著作集を原典で読み、西田幾多郎著作集を原典で読み、和辻哲郎著作集を原典で読み、それを英語等に翻訳していって頂きたいのである。

 英語が一つの「グローバルスタンダード」であるならば、英語において、マルクス・アウレリウスの瞑想録を読み、仏典や聖書等を読み込んでゆかれたらよいのである。特に、マルクス・アウレリウスの瞑想録は、ペンギンブックスから日本国においても出版されているので、それをテキストにしていれば、一つの「磁場」が出来、あらゆる善きものが周囲に集まってくるようになるのである。

 アウレリウスの瞑想録は、ローマ人が、現代でいえば、日本人にとっての英語にあたる所の「ギリシャ語」で日記につづられているものである。「哲人皇帝」なのであるから当然のことでもあるが、それ故に、ギリシャ語的ローマ風味の語感が、英語を通して味わわれ、非常に素晴らしい「光」(Light)が、英読するだけで降り注いでゆくことになるといえるのである。

 そして、日本語訳としても数多く、「自省録」は少なくとも四種類以上は出ているので、それぞれに比べて参照して日本語訳にし、翻訳し、その内容を日々の実生活へと応用して頂きたいのである。

 国家の運営から、会社の運営から、学校の運営から、すべての面にわたって参考になる人生哲学、世界哲学が、実体験と実践に裏づけされてつづられているといえるのであり、そして、自らも「自省録」をつづりながら、勉学に励んでいただきたいと思うのである。

 真に哲学思想にルネサンスをなしつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。

〔義塾光明祈念歌〕
イクノグラフィア
「ソフィア」を観ず
 心象に
  二千年後も
  法灯掲ぐ
(貴)


〔2003年4月22日〕

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