JDR会員制理念情報

 「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「真なる自由人と愛(エロス)について」



 塾生諸君に述べておきたい。まず、「愛」についてであるが、本来の愛とは、自由を与える愛のことであり、他者を不自由にすることではないのである。自我のままに他者を縛ることは、「愛」の対極のことであり、逆に、「愛」ではなく、「渇愛」、すなわち「煩悩」そのものであるといえるのである。

 故に、愛を与えよ。真に他者を思いやれ。そして、相手の立場になって考えよ。そして、常に相手のためになることをなし、自らがしてほしいことを、さりげなく与えつづけよ。真なる愛というものは、与えつづけてゆく持続性の中に「実在」しているといえるのであり、たとえ相手から「愛」が返ってこない場合においても、かえって執着を断っておく方がよいといえるのである。

 故に、「愛」というものは、「無執着になれ」ということであり、「真なる自由人になる」ということでもあるのである。人間は生まれながらにして自由であるというのは、本来神の子であるということであり、鉄鎖の下にあるということは、ある意味において、自我の「煩悩」のもとにあるということでもあるのである。

 そして、このような「煩悩」を浄化してゆくためにこそ、本来の「反省」というものがあるのであり、本来の「反省」とは、かのマルクス・アウレリウス帝の「自省録」の如く、意識の中で、正直に「思いと行い」を内省し、出来る限り神仏の前に正し清めてゆくということであり、これは、特別なマインドコントロールとは対極のことであるといえるのである。

 逆に、マインドコントロールを解いてゆくことこそ、真なる「反省」ということであり、そのために、様々な「真理」を幅広く「知」ってゆくことが大切であり、「格物致知」ということも、真なる「知」(エピステーメ)を獲得してゆくということであり、本来、広く高く深く、人格の器を広げてゆくということであり、「発展」「繁栄」ということも、「自我」や「プライド」や「執着心」や「欲心」に基づいた思いや行いをなしてゆくことではなくて、真に自らに打ち克ち、真に理性と良心をもって自らを統御することによって、日々生長し、生長しつづけてゆくことによって、真なる発展、真なる成功、真なる繁栄をなしつづけてゆくということなのである。

 真なる「愛」というものは、真なる「友情」ということでもあり、真なる「親愛の情」ということであり、真なる「同志愛」ということでもあり、心の絆そのものであるといえるのである。

 真なる「愛」があれば、真なる「反省」(自省的態度)が生じ、真なる「反省」(自省的態度)があれば、真なる「叡智」が生まれ、真なる「叡智」が生ずれば、真なる「判断力」、真なる「リーダーシップ」が生まれ、内実共に、手堅く発展繁栄し、大調和、大団円の真姿を示現してゆくのである。

 真なる「自由人」となって、真なる愛(エロス)を探究しつづけてゆけば、新生日本ルネサンスが誕生し、新生地球ルネサンスが誕生し、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。


〔義塾光明祈念歌〕
真は星
善は太陽
美は月と
聖は大地と
一なる誓い
(貴)



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