塾生諸君に述べておきたい。真に「理念と志と魂」のある社交センスを磨きつづけてゆくことは大切である。かの福澤諭吉翁は、明治十三年に日本最古の本格的「社交倶楽部」として、交詢社を創設され、「日本紳士録」等の源を創られたが、その趣旨は極めて明確なものである。
人間が、「人格」として、「円満」に「大調和」に無限大に生長してゆくためには、様々な方々との真に深く広く高い交流が大切であり、お互いに「人格」を尊重しながら、磨き合い、努力精進してゆくことが肝要であり、その中において、よく学び合い、よく遊び合い、遊びの中に学びを発見し、学びの中に遊びを発見し、真に「悦び一元」の世界を創出してゆくことが大切であるといえるのである。
その意味において、一「私塾」(大学)、一企業(財団も含む)に留まることなく、「一大社交クラブ」として発展し、真に、国内はもちろんのこと、国際的、大宇宙的(コスモス的)ネットワークを創設しつづけてゆくことこそ肝要であるといえるのである。
真に活きた人脈こそが、真なる財産であり、一生を貫いてゆく真の「宝」であるといえるのである。一人一人の心の内なる「宇宙」を、「大宇宙」として真に結び合わせ、長短を真に補い合ってゆけば、人生において、どのような「大いなる夢」も実現しつづけてゆくことが出来るのである。
真に「大いなる夢」をもって、同志的連帯感を結び、深め、広げつづけてゆけば、真に繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の大道が実現成就してゆくしかないのである。