JDR公開理念情報

 「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「迷いと観えし諸現象の奥に理念(イデア)価値を礼拝してゆけば真に光が掲げられてゆく」



 塾生諸君に述べておきたい。天命を知るということは、人生の根幹について、哲学的に目覚めてゆくということである。それは、何のために生き、何のために死に、何のために復活し、何のために新生し、何のためにルネサンスし、何のために善く生きつづけてゆくのかという根源的問いに答えてゆくということである。そのために生き、そのために死、そのために善く生きるための真理こそ、真なる哲学的光明であり、叡智的光明であり、真なる理性的光明であり、真なる志士的光明であるといえるのである。

 その意味において、人間観、世界観の根本において、理念(イデア)的価値実在を積極的に認め、肯定し、礼拝しつづけてゆくということは、非常に大切な精神であるといえるのである。ただ単に、浅く生きてゆくだけではなく、人生節目節目において、人生の真義において、根源的に問い、その答えについて、深い意味で、ニヒリズムに陥ることなく、哲学的人間観、哲学的世界観の王道に立脚して、理念的リアリズムの精神をもって、あらゆる迷いと観えし諸現象の内に、積極的に光を掲げてゆくことこそ、真にあらゆる迷いを超越して大道に入り、迷いを照破して、迷いの奥に実在している永遠普遍の究極の理念(イデア)価値に目覚めてゆく哲学的王道であるといえるのである。

 その意味において、あらゆる迷いと観えし諸現象の内に、理念の光明を掲げ、理念の革命を成就しつづけてゆくことこそ、真なる「大いなる夢」であり、「大いなる志」であり、「大いなる希望」であり、「大いなる勇気」であり、「大いなるエネルギー」であり、真なる理念的ロマンティシズムの源でもあるといえるのである。

 あらゆる迷いと観えし、諸現象を価値礼拝し、道をつけ、王道と成し、哲学的大道をなしつづけてゆけば、あらゆる契機が悟りの源となり、救いの源となり、そこから真なる愛と、叡智と、光明の源となり、そこから真なる「新時代」が始まってゆくのである。

 あらゆるものに哲学的光明を掲げつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



〔義塾光明祈念歌〕
柊の
    
    
  光明
    住みにけり
   愛は
 光と
大義
   成就す
(貴)



[ 2001年1月11日 ]



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