塾生諸君に述べておきたい。真に「正義感」を磨いてゆくということは、リーダーとして最高の徳目である。真に「剛さ」を磨き、「光」を掲げてゆくということは、真なるリーダーの条件である。そして、「光」を掲げてゆくということを通して、積極的に「闇」を打ち消し、「闇」の中に「光」を顕現させてゆくということは、「理性的実存」としての生命の輝きの発露である。
「光」の本質とは、「理性的実存」としての人間の理性の輝きそのものであって、理性的真理の「光明」によって、人間を射照らし、世界を射照らしてゆけば、自ずから、「真理」に逆行する「迷い」は消え、「闇」は消え、「苦悩」は消え、本来の「真姿」を顕わしてゆくものなのである。
故に、どのような環境にあっても、積極的に「光」を掲げつづけよ。「光」を掲げつづけてゆくことを通して、「理性的実存」としての人間の尊厳と、地域社会の尊厳と、国家の尊厳と、地球という星の尊厳を回復し、「新生」させてゆこうではないか。
人間は、「理性的実存」としての光明を放ってゆくことによってこそ、真に「善く生きる」ことが出来、真に「善く生きる」ことを通してこそ、真に「理性的実存」としての光明を放ち、自らを真に敬いながら、他者を真に敬い、「自他一体」に活かしながら、地域社会に光明を掲げ、国家に光明を掲げ、地球という星に光明を掲げてゆくことが出来るのである。
常に、「イノベーション」をなしつつ、無限に尊び、思索しながら、大調和裡に発展繁栄しつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。