塾生諸君に述べておきたい。積極的に「取り越し苦労」をせず、積極的に「持ち越し苦労」をせず、前向きの諸政策を断行しつづけてゆくことは、「大いなる夢」を掲げ、「大いなる志」を掲げ、「大いなる理念(イデア)」を掲げ、実現成就してゆくために大切なことである。
そのために、「不動心」を保ち、「平静心」を保ち、「平常心」を保ち、真に正しい判断を積み重ねてゆかなけばならないのである。そして、正しい判断の積み重ねこそが、大局的にみた「戦略的思考」を遂行しつづけ、その背後に「実在」している「時代精神」としての「理念」を実現成就しつづけてゆく原動力になっているといえるのである。
その意味において、おそれず、ひるまず、とらわれずの「心境」をもって、政策的「誤り」は素直に「イノベーション」をなし、政策的「正しさ」もまた、積極的に「イノベーション」をなし、心身共なる「繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造」の大道を、堅実に歩んでゆかなければならないといえるのである。
それこそが、真に「国家百年の大計」を実現成就し、「国家千年の大計」を実現成就し、真なる世界史を創造してゆく原動力となってゆくといえるのである。
真に「衆知」を尊重し、在野の哲人賢人を尊重し、その本来の「理念(イデア)価値」を礼拝し、積極的に顕現実成しつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。