塾生諸君に述べておきたい。青少年の教育を考えてゆくにあたって、「恋と愛と性」というものは必要不可欠であり、「恋と愛と性」を通して、人間を学び、人間関係を学び、人生観と世界観を学んでゆくことは、人生の王道の一つであり、真なるフィロソファーの王道の一つであるといえるのである。
かのジャン・ジャック・ルソーの最も分量の多い大著が「新エロイーズ」であることを考えてみても、かのゲーテの最も分量の多い作品が恋愛文学であることを考えてみても、かのプラトンの最も芸術性の高い作品が恋愛哲学であることを考えてみても、そうした諸作品を通して、ナポレオン等の諸英雄が数多く誕生されたという世界史効果を考えてみても、真に「魂と志と理念」の実在している恋愛小説や、恋愛詩や、恋愛哲学等を積極的に創造してゆくことは、新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンスの最重要課題であるといえるのである。
さらには、経済効果という観点から考えてみても、恋愛現象は、古今東西、永遠普遍であり、かつ、極めて身近な問題であり、青少年にとっては、ある意味で、最重要問題であるので、無限のニーズと無限のシーズが実在しているといえるのである。
限りなく理念(イデア)的ストイシズムと芸術的昇華の精神を大切にしながら、そこに、繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の大道を積極的に創造してゆけば、理念(イデア)恋愛繁栄大革命がおこり、無限無数の教育効果と経済効果を育みながら、神の国、仏の国、理念(イデア)の国を建設してゆくのである。
あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。