塾生諸君に述べておきたい。「公正な評価」から「公正な正義」が生まれ、「公正な正義」から「公正な繁栄」が生まれてゆくのである。その意味において、公正に「天の御心」を判定し、「時代精神」を判定し、「世界精神」を判定し、「宇宙精神」を判定し、同時に、民主的な「法の精神」に基づいた、数多くの方々が真に納得する評価を下してゆかなければ、「公正な正義」の精神を真に保ちつづけてゆくことは難しいのである。
その意味において、「公正な正義」を保ってゆくための公正な「法の精神」の真髄を尊重してゆくことは、逆説のようではあるが、「天の御心」としての「天意」を全うしてゆくために、どうしても必要不可欠であるといえるのである。故に、積極的に「天意」を全うしてゆくためにこそ、「法の精神」の真髄を活かしてゆかなければならないといえるのである。
「法の精神」も、ただ単に形骸化したものであっては、その実質的生命を真に保っているとはいえないのである。故に、「法の精神」の中に、真に活きた「魂と志と理念」を投入し、「理念法学」としての生命をルネサンスしてゆかなければならないといえるのである。その意味において、不断の「イノベーション」を積み重ね、不断の「自助努力」を積み重ね、不断の「発展的前進」を積み重ね、「天意」そのものの「実質」を、大調和の内に、実生活、実社会、実人生に顕現成就してゆかなくてはならないといえるのである。
本来、「天意」を失った「法の精神」は空虚であり、「法の精神」が健全に保たれない「天意」も不安定であり、「法の精神」を、「天意」としての「一般意志」、「天意」としての「時代精神」、「世界精神」、「宇宙精神」に一致させながら、「秩序と自由」「統合と個性の開花」を積極的に成してゆく大調和の世界を創造しつづけてゆけば、真に「光ある時に光の内を歩め」という「理念的人生」の王道を開拓し、「理念的国家」の王道を開拓し、「理念的世界」の王道を開拓し、真に「運命」の業を「立命」し、一本の光の大道を顕現成就させながら、新しい光の大道を構築し、実成顕現させてゆくことが出来るのである。
真に「公正な正義」の下に、「繁栄大革命」を実現しつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。