塾生諸君に述べておきたい。かの「ミネルバのふくろう」の如く、過去におこった様々な事柄に対して、その「歴史的事実」の一つ一つに深い「歴史哲学」を持ち、永い「大局観」に立脚した「ビジョン」を描いて、「かくあるべき」「国家計画」と「都市計画」と「人生設計」を成してゆかなければならない。「嵐」の如き諸々の「歴史的事実」も「静観」し、「諦観」し、その中から「砂金」の如き「真理」を導き出し、「新時代」を、主体的に、積極的に、フロンティアスピリットをもって創造してゆかなくてはならない。
かのバレーボールチームの如く、「チームプレー」を大切にして、総合的な「国造り」を、国家においても、地域社会においても、会社においても、学校においても、家庭においても、個人においても成してゆかなければならない。「神の国」「仏の国」「理念(イデア)の国」を真に建国してゆかなくてはならない。
その意味において、真なる「国造り」というものは、とても楽しいものであり、悦びに満ち満ちたものであり、希望に満ち満ちたものである。大局的な「ビジョン」を呈示し、一なる「理念」のもとに、「百年の大計」「千年の大計」を真に樹立し、堅実に一年の「事業計画」を立案し、計画し、実行してゆかなければならない。そのために、「大和の心」をもって、すべての方がそれぞれの「個性的長所」を活かしながら、その志において「リーダー」となり、「善念の結集」としての「国造り」を成し遂げてゆかなければならない。
「ミネルバのふくろう」であってもよいのである。あらゆる事件から「教訓」を学び、それを真に活かし、育て、伸ばし、「長所」に変じ、「個性的実相」に変じ、そこから、「一大光明芸術」を創造してゆけばよいのである。真に「ミネルバのふくろう」が飛翔してゆく「時期」、そこから「新時代」の「時代精神」が、新たな新天新地を建国してゆくのである。
心を真に一つにして、「大いなる夢」を「善念の結集」として実現してゆけば、本来不可能なことはないのである。すべてのすべては可能であり、永い時間をかけて、「一〇〇%」成就してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。