「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「エマソンの『自己信頼』、ルソーの『自主独立』、福沢諭吉の『独立自尊』の
『哲学理念』こそ 真なる国際外交の基軸である」





  塾生諸君に述べておきたい。かの「明治維新」こそ、日本国の永遠の青春であり、近代国家日本建設、国際的理念国家日本建設の「原点」であったことはいうまでもないことである。そして、その世界史的偉業は、イギリスのピューリタン革命、並びに名誉革命、フランスの大革命、並びにナポレオン建国、アメリカの独立革命、並びにアメリカンドリームに匹敵する一大事業であり、「時代精神」「世界精神」の発露としての一大光明芸術であったといえるのである。

  その意味において、イギリスのニュートン、ロック、カーライル、フランスのモンテーニュ、モンテスキュー、ルソー、アメリカのエマソン、ソロー、ウイリアム・ジェイムズ、日本国の福沢諭吉、吉田松陰、中江兆民等は、真に「時代精神」「世界精神」を体現された一大光明芸術を担う大哲人であられ、一種の「預言者」(プロフェット)的思想家であられたといえるのである。

  故に、真に正統な、「明治維新」以降、明治、大正、昭和、平成と続く世界史的日本史を真に検討し、真なる「歴史哲学」を観じ、さらに、「新生日本建設のビジョン」を創造してゆく時期に最も肝要なことは、真なる思想史、真なる哲学史としての一大文化潮流の流れを達観してゆくということなのである。

  その上で、現在の「日米同盟」を中軸とする国際情勢を真に分析してゆけば、正統に最も研究し、再興(ルネサンス)してゆかなければならない大哲人は、まず、アメリカの「エマソン」であるといえるのである。「エマソン」こそ、アメリカの「ルソー」ともいえる真なる大哲人であり、真なるアメリカ独立革命、並びに、アメリカンドリームの「精神的父」であるといえるのである。

  この「エマソン」の「自己信頼」の精神哲学こそが、真なる正統なる「ハーバード大学」をはじめとする「アメリカの学者」の「原点」であるといえるのであり、この「エマソン」の「自己信頼」の精神哲学と志を同じくする「福沢諭吉」の「独立自尊」の精神哲学こそが、正統なる「慶應義塾大学」をはじめとする「日本の学者」の「原点」であるといえるのであり、「新生日本建設」「新生日本ルネサンス」「精神的ジャパニーズドリーム」の中軸であるといえるのである。

  そして、「日米同盟」を中軸とする国際平和とアジアの安定に真のバランスを保つために、「自由の女神」を贈られたフランスをはじめとする欧州(EU)の、健全で柔軟な真に練れた国際協調が肝要であるといえるのである。

  その上で、日本国としての伝統精神を大切にして「主座」を保ち、「新ミレニアム」の「新時代」にふさわしい国造りをして、大いに「国際的日本武士道精神」と、「哲学」「宗教」「芸術」等の「絶対精神」の顕現としての真なる「理念文化」を、「理念の革命」として、様々な分野にわたって復興(ルネサンス)してゆけば、真に「日出づる国」が、新時代の「メシア」そのものとして誕生し、日本国、並びに、地球という星全体に対して、真なる「福音」をもたらしてゆくといえるのである。

  「大いなる夢」を抱き、「同志」一同、「志」を一つにして協調してゆけば、「大和の哲学」のもとに、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



〔義塾光明祈念歌〕
あかあか
 と
  グラジオラス
  の
  咲き
 給う
 ローマ帝国
国造り
かな
(貴) 



[ 2001年6月1日 ]



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