塾生諸君に述べておきたい。「和歌」というものは、日本文学、世界文学、宇宙文学を考えてゆく上で、最も貴重な全人類の遺産の一つであるといえるのである。
まず、「神代」から「現代」にまで継承され、さらに「新時代」にまで継承されている全員参加型の歴史文学が、他に実在しているであろうか。「和歌」を通して「観」じてみれば、「天照大御神」がどのような品格をもたれた方であり、「須佐之男命」がどのような心情をもたれた方であり、「神武天皇」や「大和武命(倭建命)」や「弟梯比売命」がどのような心情をもたれた方であるかということは、「如実知見」されるではないか。もし、これらの「和歌」がなければ、古事記等の文化的価値も全く違ったものとなったことであろう。
逆に、「和歌」があることによって、国際的日本史の文化的価値が非常に高くなっているといえるのである。これは、在原業平を主人公としたといわれる「伊勢物語」にしても、藤原道長を主人公としたとされる「源氏物語」にしても、また、「平家物語」にしても、「西行物語」にしても、近代の「明治維新物語」にしてもいえることである。
このような歴史上の人物達の「心情」を託された「和歌」が、その時代その時代に遺っていることによって、歴史の芸術的価値が飛躍的に向上し、「芸術繁栄大革命」として、真に「国益」と「地球益」と「宇宙益」を増進しているといえるのである。
このような文化背景をよくよく考慮した上で、これより後、「新時代」の新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンス、新生宇宙ルネサンスの一環として、真なる「和歌繁栄大革命」を、国民一同、世界市民一同、真に成し遂げてゆこうではないか。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。