塾生諸君に述べておきたい。「智慧」を真に獲得してゆくということが、真なる「学問」の本質であって、「智慧」を真に獲得してゆくための素材として、様々な「知識」を学ぶということが大切なのである。その「知識」を真に活かしてゆくものこそ、真なる「智慧」の本質であり、真なる「叡智」の本質なのである。
大宇宙、大自然の理法とは、「叡智の体系」そのものである。故に、万象万物の諸現象を真に解読してゆく「手段」の一つとして「知識」があり、その「知識」の本義を如実に知見するためにこそ、真なる「智慧」が大切であり、「叡智」が大切であるといえるのである。そして、「叡智」とは、神の本質そのものであり、仏の本質そのものであり、理念(イデア)の本質そのものであるから、「戒
定 慧」の般若の修行等、様々な王道が肝要と成ってゆくのである。
かの哲人皇帝マルクス・アウレリウスが日々実践されていたのも、「ストイック」に「自律」し、精神統一の「瞑想」を成し、「般若」の「智慧」を「慈悲」の光明として得ながら、正しい「判断力」を培ってゆくというライフスタイルであられるのである。その上で、「感謝」「報恩」「積極性」の心をもって、「大いなる夢」を、真なる「成功哲学」、真なる「勝利哲学」、真なる「繁栄哲学」、真なる「健康哲学」、真なる「芸術哲学」等をもって日々実現しつづけてゆけば、そこに、真なる「無我中道」にして大調和、大団円に発展繁栄してゆく「無限供給」が、「如意自在」に、「自然流通」に、天地人から真に与えられ、真なる繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の真なる「神の国」「仏の国」「理念(イデア)の国」を顕現実成してゆくのである。
真なる「学問」と「哲学」と「教育」の本質が、自己の心の内に真なる「叡智の結晶」を育んでゆくことにあるのであるということが、如実に悟られてゆけば、「自他一体」に「運命」を開拓してゆく「黄金の鍵」が天から与えられ、一人一人の「運命」のドアを開き、真に「立命」を成就してゆくのである。
真なる哲人の王道を実践しつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。