「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「正統ケインズ経済学の成立する前提条件と基本原理と政策は極めてシンプル イズ ベストである」




  塾生諸君に述べておきたい。正統ケインズ経済学が成立する前提条件について、「今」の日本国の置かれた「現実」についてよくよく考えておかなくてはならない。まず、第一に、「供給が需要を創造する」という「セイの法則」が日本国において通用しないということが、不況下の十年以上の現実社会の実験の中で既に実証されてきたということであり、竹中平蔵氏等の善意で主張されている「構造改革」論議の中核にある経済学的立場も、一種の「セイの法則」に似た「供給が需要を創造する」という典型的な古典派の主張と似ており、また、「今」日本経済の置かれた十年以上の「不況」の本質的原理も、「セイの法則」等に則って「レッセ フェール」の経済政策しか選択出来なかったフーバー政権下の政策選択、及び、リーダーシップのあり方と基本的に似ているといえるのである。

 それ故に、かのルーズベルト政権下の「ニューディール」政策的なものが、戦争のようなものではなく、真にイノベーションされた「新時代」に適合するものとして、諸賢諸哲の深い理解と、真に柔軟な応用精神、実学精神をもって選択実践されてゆかなければならないといえるのである。

 「不況」克服の本質的原理というものは、「供給は需要を創造するとは限らない」「有効需要こそが、真なる供給を創造してゆく」「有効需要の創造は、加速度的にさらなる有効需要と国富を創造してゆく」という基本的認識が肝要であるといえるのである。

 さらに強調しておかなければならないことは、「今」現在の日本国の超低金利は、超マイナス思考に基づく誤ったケインズ経済学の解釈と、「流動性の罠」(二%以下の低金利)の典型そのものであり、さらには、諸々の公共事業への国民的不信感の根源には、「かくあるべき」公務員の「公」意識の欠如と、公共事業の下で、真に「構造改革」が出来なかった公共事業応用実践部隊のイノベーション不足が存在しているといえるのである。

 塾生諸君も、真なる哲人の精神をもって、諸々の経済現象、政治現象、社会現象の「本質」を、心を白紙にして「洞察」し、真に「問題解決」してゆく哲学的実学の精神を、心身共に身につけてゆかなくてはならない。哲学者の、哲学による、真理と共にある「理念価値繁栄大革命」は、これから真に始まってゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。




〔義塾光明祈念歌〕
イデア
理念記念
 ボーナス
 一律
  何十万
  正統
  ケインズ
蓮華
  ごと
(貴) 



[ 2001年5月16日 ]



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