塾生諸君に述べておきたい。常に他国の立場に立って考え、真に「自他一体」に発展繁栄してゆく道を探究してゆくことこそ、真なる愛と智慧と光明の精神の発露であるといえるのである。その意味において、真に自国を活かす大道というものは、同時に、他国を活かす大道であるということを、常々原点回帰してゆかなければならない。
「自他一体」に活かしてゆくということは、一見簡単なように観えて、実に奥の深い見地である。本当に永い眼で観た繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造という、地球の星としての「国益」を真に探究してゆく精神が無ければ、真に観じえない視点である。その方の「器」というものは、どれだけ永い時間と、どれだけ広い空間の内容を、自己の足元を固めながら思考できるかということによって測られることが多いといえるのである。
「自我」にだけ執われ、「狭い発想」のみに執われてゆくと、かえって真なる「自己」を見失ってゆき、真に「生かされている自己」という原点を見失ってゆくといえるのである。その意味において、「天使の条件」「志士の条件」「菩薩の条件」とは、いかに「自他一体」に活かしてゆく勝利と繁栄と成功の王道を歩みつづけてゆくことが出来るかどうかということによって、真に測られてゆくといえるのである。
真なる勝利というものも、真なる繁栄というものも、真なる成功というものも、「天の御心」の基本的属性であり、「王道」としての大道は、極めて奥が深く、極めてゆかなければならないリーダーの「関門」であるといえるのである。
健全な信仰心と信条と倫理道徳をもって、誠実に、良心に則って、心を律しながら、愛と正義と大いなる夢をもって、真なる勝利と繁栄と成功の大道を探究しつづけ、実践しつづけてゆけば、万人が、真なる「理念経営者」として、あらゆる分野において大成してゆくことが出来るのである。その意味において、「自我」の「壁」を越えて、「自由」「平等」「博愛」の「大和」哲学を旨に、真なる自己実現を成し、「大いなる夢」を実現してゆけば、真に大調和なる「新天新地」が拓けてゆくのである。
真なる「ドリームスピリット」を把持して、過去から真に「新生」し、未来に向かって「悔い改め」を成し、積極的に大いなる希望を描いてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。