塾生諸君に述べておきたい。真なる「独立自尊」「自己信頼」「自主独立」の精神の源にあるものは、徹底した「自信」である。真に「自己信頼」の精神をもつことこそが最高の成功の源であり、勝利の源であり、繁栄の源であり、健康の源であり、大調和の源であるといえるのである。これは、日本国民としては、自国の歴史についてもいえることである。
まず、日本国の歴史に対して、日本人自身が真なる「自己信頼」をもてなくては、真なる日本国の精神的独立も、国際国家としての自立も、真なる国際国家としての外交も出来ないのである。その意味において、「今」の日本人に最も望まれているのは、日本国の歴史そのものに、基本姿勢として「自己信頼」を把持し、その上で、様々な歴史的事実や真実や人物を公正に様々な角度から研究し、さらには、他国の歴史そのものも基本姿勢として尊重し、敬い、学ぶべきものは積極的に学んでゆくという健全な精神態度なのである。
それを前提とした上で、歴史的事実や、真実や、人物について、いかに「観」じてゆくかという「歴史哲学」が肝要になってゆくのである。日本国には日本独自の「歴史哲学」が様々にあった方がよいし、真に国際的に通用する日本的哲学としてオリジナリティーのある「歴史哲学」があれば、それこそ最高の国際貢献に成り、真に世界文化遺産を創造してゆくことに成ってゆくのである。
真に国際的日本人として、「独立自尊」「自己信頼」「自主独立」の気概と真なる「新生」の精神をもって、「新生日本のビジョン」を「大いなる夢」をもって呈示し、新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンスの潮流を大調和裡におこしてゆけば、真なるものが真なるものとして敬われ、善なるものが善なるものとして敬われ、美なるものが美なるものとして敬われ、聖なるものが聖なるものとして敬われる真なる文化立国日本が育まれ、創造され、現成してゆくのである。
真なる政治家が文化的視点をもち、真なる文化人が政治的視点をもち、真なる経営者が文化的視点をもち、真なる文化人が経営的視点をもち、心を一つにして国際国家を育んでゆけば、真なる「大和の国日本」が、新生日本として真に建国されてゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。