塾生諸君に述べておきたい。真なる民主主義、自由主義、理念主義を根本から成り立たせてゆくものは、「対話」である。かのソクラテスの対話篇から真なる哲学は始まったといえるが、対話を通して、真なる「国益」を論じ、真なる「地球益」を論じてゆく良き習慣を国民の道徳と成し、倫理と成し、真なる権利と使命と天与の幸福追求の「大いなる夢」であるという認識に立脚するならば、そこから、真に生きた「実学」としての哲学が始まってゆくのである。その意味において、諸国民の、諸国民による、諸国民のための哲学が、「今」こそ必要な時期はないといえるのである。
哲学をもって自己を律し、自己の中に、神の国、仏の国、理念(イデア)の国を建国し、哲学をもって「自他一体」の良好な人間関係を構築し、「自他一体」に活かし合い、人間関係の中に、神の国、仏の国、理念(イデア)の国を建国し、哲学をもって、個人と社会、個人と国家、個人と世界において、「自他一体」に活かし合い、社会問題の中に、神の国、仏の国、理念(イデア)の国を建国し、哲学をもって、天を愛し、人を愛し、地を愛してゆくことこそ、真なる愛の大道であり、真なる慈悲の大道であり、真なる仁の大道であり、真なる博愛の精神が、公正なる正義精神と、安定した発展繁栄の精神と、一大光明芸術の精神によって真に育まれてゆく時期、そこに、真なる「和解」が成立し、あらゆるマイナスの業(カルマ)が清算され、どのような難局も真に切り拓かれ、真に自己の運命を開拓し、真に会社の運命を開拓し、真に学校の運命を開拓し、真に地域社会の運命を開拓し、真に日本国の運命を開拓し、真に地球という星の運命を開拓してゆくのである。
あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。