塾生諸君に告げておきたい。「歌」というものは、その国の文化的精神を象徴してゆくものであり、その時代の文化的精神を象徴してゆくものであるので、よくよく大切にしてゆかなくてはならない。
「君が代」や「若き血」や「都の西北」等、その国や共同体や星の文化風土を象徴する「歌」の意義というものをよくよく認識し、再発見し、ルネサンスの大輪として育ててゆくことこそ、真に多くの方々の「友情」を育むことに成り、同時に、「心の絆」を育むことに成り、「和」を真に創造してゆくことにつながってゆくのである。
「歌」の素材となる人の心もあれば、「歌」を創る人の心もあり、「歌」を歌う人の心もあり、「歌」を通して世代を超えた「心の交流」が出来、心と心のふれ合いが生まれ、育まれてゆくものなのである。その意味において、一つでも多く「心の調べ」を、「歌」という形式を通して「天使の歌」として創造し、地上においても、天上においても、地域と国境を超えても真に歌われてゆく「歌」を創造してゆくことを奨励するような文化風潮を、新生日本ルネサンスとして、新生地球ルネサンスとして育ててゆこうではないか。
真に「真心」が表現された「歌」は、歌い合うことによって幾重にも文化を創造し、文化を継承し、文化を伝播してゆくことが出来るのである。真に天の栄光を、地上に神の国の栄光として顕現してゆくような「歌」をこそ、それぞれの立場にある方が、それぞれの個性とそれぞれの良心(善意)を通して創造し、さらに、尊重し合い、認め合い、個性的理念価値を真に礼拝してゆけば、そこにも、真に「善く生きる」ことの証が、一大光明芸術として創造されてゆくといえるのである。
「今」しか創れない「歌」を創り、大切にし、「今」しか歌えない「歌」を歌い、大切にしてゆけば、そこから、「新時代」が真に始まってゆくのである。真実の意味における「歌」曲ルネサンスの「新時代」が到来したのである。老いも若きも、「若き血」をルネサンスして、精神的に若返る「新時代」が真に到来したのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。