塾生諸君に述べておきたい。教育とは国家繁栄の根幹である。真なる教育こそが真に日本国を救い、地球を救い、あらゆる方が心身共に繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の神の国、仏の国、理念(イデア)の国を現成し、真に「善く生きる」ことを実践してゆくことができるのである。
「善く生きる」ということは、人生の過程でおこるすべての事柄に感謝を成し、報恩を成し、積極的に受けとめてゆくという心の習慣を形成してゆく所に根幹があるといえるのである。自分自身の心の内に、全ての全ての生命が、神性として、仏性として、理性として、良心として、天性として、確かに幸えているということを深く信頼してゆく所から、自分自身に対する「教育」と「教育」の実践が真に始まってゆくのである。
自分自身の神性、仏性、天性を真に信頼しながら、良心と常に対話し、理性によって、筋道立った思索を成し、古今東西の「叡智」を「衆知」として尊重し、心「素直」に学びつづけ、実践しつづけてゆけば、その「忍耐力」と「信念」と「協調性」の中から、必ずや、自分自身による、自分自身の運命の開拓が真に成し遂げられてゆくものなのである。そして、その後ろ姿をもって、周囲の多くの方々の人生を自然に潤してゆくことが出来るのである。
そのような観点からみれば、「今」の日本、「今」の地球程、恵まれている環境は無いといえるのである。故に、その恵みによくよく感謝を成し、報恩行として、「国家百年の大計」を「大いなる夢」として描いて、「志」を立て、着実に、確実に、「克己心」をもって、「仁」道に励んでゆけば、自ずから「学問」は成就し、真なる「学問」を通した新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンスの光明の大輪の華が真に開花してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。