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「青春の自省録」 | 1986年 4月 |
Japanese Dream Realization |
「青春の自省録」 |
■ Apr,4,1986 | |
今日から、新しい第一歩が始まる。 今までやってきた行動と、すべての罪を水に流し、来年の第二の新生の時までに、心を清め、洗い流しておきなさい。 |
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■ Apr,21,1986 | |
お前は、お人好しすぎる。 繊細で弱い詩人を他人には見せるな。 完全に頼れる人がいるか。 完全に包みこんでくれる人がいるか。 それは、この世では望めない。 ならば、自分の孤独に頼るしかしようがない。 完全な孤独と、完全な独立の自覚が 自分には必要なときかもしれない。 |
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■ Apr,21,1986 | |
人間は、様々に思考し、様々に思索し、螺旋階段を登るようにして成長してゆく。 その時、人間を上へ上へと押し上げるものが、そして、いつもその基盤にあるものが、「やさしさ」なのだ。彼をいつも支えているものは、「愛」なのだ。 |
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■ Apr,22,1986 | |
私は、素直で、やさしくありたいと思う。 高貴で高尚でありたいと思う。 私の中の詩人は、そう願う。 でも、人間が「素直で、やさしく」あるときには、他人にそういう所をつけ込まれはしないか? その誠実さゆえに、自己の崩壊を招かないか? また、「高貴で、高尚で」あるためには、時には、孤独や堅くるしさを感じなくてはならないのではないか? やはり、詩人と人間とは、両立しえないものなのか? |
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■ Apr,22,1986 | |
一つだけ言っておきます。明るく素直な人間として、すべからく他人に接しなさい。しかし、その人の魂の度合いに応じてのみ、自分の中の詩人で接するのです。詩人が理解できるのは、同じ高貴な魂だけなのです。明るさや素直さは、すべからく他人に与えなさい。 しかし、自分の魂の頼りとし、友とする場合には、その人の魂を見極めなさい。“与えること”と、“頼ること”とを、しっかりと区別しなさい。 |
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■ Apr,22,1986 | |
私は自分がしっかりしたものになることを、どこかで恐れている。もし、そうなって孤独を確立させた時のさびしさに不安を抱いている。 無意識の内に、「他人に頼りたい」と願っているのである。そして、そこには「他人を愛したい」という想い以上に、「甘え」と「自我の弱さ」がある。これは、見逃してはならない。 |
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■ Apr,22,1986 | |
自分の品格を落とすような言動は慎むべきです。 “明るさ”というのは、いつもフレッシュな精神状態にありなさい、ということです。それは、無理にお道化を演ずることとは、また別のものなのです。 周りに揺さぶられない、しっかりとした自分を持ちなさい。極端な甘えや、自分勝手さは、あなたの欠点です。冷静に自分を見つめて、より高い人格を目差すならば、自ずから、人はつき従ってくるものです。 |
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