書籍「義塾百話」への御言葉
     ○ 目次
     ● まえがき

第十五回 和辻哲郎文化賞候補作推薦書
 「義塾百話」  〜平成の慶應〜

 大阪学院大学経済学部教授 丹羽 春喜 先生
著者天川貴之氏は、稀に見る優れた資質を持った若き哲学徒である。同氏は、数年前より、哲学的思索の塾を主催しており、本書は、その門下生たちへの講話集の形式でまとめられている。そして、それらの講話の一つ一つが、きわめて透徹したビジョンを示すものとなっているのである。本書をひもとくとき、かつてソクラテスが拓いた哲学とは、まさしく、このようなものではなかったかという想いにかられる。このような哲学的知性の復権運動こそ、現在のわが国において最も必要とされているものであろう。あえて推薦する所以である。
憲法学者・法学博士 元日本学術会議会員 小森 義峯 先生
和辻博士の思想も、所詮、慶應義塾の精神(福澤諭吉の『学問のすすめ』の精神)の延長線上にあるものと思います。 本書は、東洋的・日本的なものを西洋人や西洋的教養を身につけた若者にもわかるように、地球的規模で説こうとする苦心の書である、と思われます。 地元で地道な文化活動を続けている若い著者に、激励の意味を込めて、名誉ある賞を賜わりますよう、推薦いたします。
慶應義塾大学 法学部教授 小林 節 先生
時代や国境を超えて人間の心に響く至言はあるもので、この若者の言葉には、(自身の努力による学習の成果もあるだろうが、)何か、人為の次元を超えた本質的な説得力があると思われる。加えて、この全てに前向きな姿勢こそ、今の時代が必要としているものだろう。
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