短 歌
月光によせて





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「月光によせて」
Japanese Dream Realization


「月光によせて」
天川貴之
君のこと 思ってみると 満月の あかあかと観る 愛の光よ
庭に咲く 桜の枝の 秋風に 揺られるように 君の声聴く
白球を 投げる選手の 汗の後 涙の後に 虹の笑える
梅の木に 緑吹きたり 秋の風 髪の流れて 香の移りたる
君のこと 歌う言葉の みつからず たとえる花の 幾つあるかな
永遠に 君は生きゆく 言の葉の 花と咲き出で 季節彩る
桜歌う その年の夏 球児あり 念ずれば花ひらくと ユニホーム見せ
辛抱と 背中に書いた 重さもつ 青春の汗 桜木の里
月の夜に 君の言霊 ささやきて 風の音にぞ 二人驚く
君は側 近くに居れば 花の咲き 二人で愛でる なつかしき白
黄色なる バラの花咲き その後の 風が枝折る 吾が庭に入り
藤の花 二人の間 こぼれ来て 風のささやき 詩集にしまう
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