「哲学随想」
Japanese Dream Realization



哲学随想〜真善美聖の探究の扉〜
 「まえがき」2



 人間は、哲学なしに生きてゆくことは本当は出来ない。生のただ中を穿ってゆけば、必ず真理と邂逅することが出来るのが人間の真実である。

 真に真理と出会うためには、己が理性を、さらには、知的直観を磨いてゆかなくてはならない。磨けば磨く程に、我々は新しい真理と出会う。新しい真理の体系の中に新生した自己を発見するのである。

 我々が理会出来るものは、自己の精神像そのものである。自己の精神像が真に開拓されていれば、それだけ自己が、真の意味で自由になることが出来るのである。

 自己の本性をどこまでも開拓してゆけば、そこに、唯一無二の真理の生命が眠っている。真理の光明が、無限に魂の内奥から湧出してゆくことであろう。そのようにして、真理の生命の顕れの中に生かされている自己を観ずる時、我々は、真に自己を空しくすることが出来るのである。

 叡智界よりの理念の流れを、自己を通して実現してゆく時期、我々は、永遠の今を常に生きることが出来る。永遠に新生し、清水を湧出させてゆくことが出来る。

 我々が叡智界より汲み出した清水は、古典的生命となって結晶してゆく。その一本一本の水流は、無限無数の広い世界観、広い宇宙観を呈示するものである。

 我々は、何という無限無数の真理に取り囲まれて生かされていることか。一本一本の真理の流れは、数百年数千年を貫いて、人類に貢献してゆくものもある。その古典的生命の中に自らの魂を洗い清め、止揚統合させてゆく時期、真なる魂の飛翔、真なる魂の発展が生まれてゆく。

 真理への愛は、無限の可能性の扉を開いてゆく。無限の宇宙へと飛翔してゆくのである。









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